サーフィンが上達する上で、最も大切と言ってもいいのが『テイクオフ』です。
テイクオフが上手に出来なければ、波に乗る事は出来ないのはモチロンの事。
動作の遅れや位置・角度によっても、波の力を上手く使えずサーフィンの命であるスピードを得られる事は出来ません。
ですので、
サーフィンが上手い人で、テイクオフが下手な人は絶対にいません。
それだけ、サーフィンの上達に影響するテイクオフですが・・・
教えてもらう人によって『言っている事が違う!』といった事は無いでしょうか?
両足を同時に着くんだ
先に後ろ足を着いてから、前足を引き付けます。
まず、腕立ての様に身体を持ち上げて・・・
まず、上半身を反るように持ち上げて・・・
など、人によって言う事が違います。
これは何故起こるのかというと・・・
テイクオフには、複数の種類が存在しているからです!
その種類の説明もしないまま、自分のテイクオフを他人に説明しているので、情報を受け取る側が混乱してしまうのです。
そこで今回は、代表的な4種類テイクオフに関して詳しく説明していきます。是非ご覧ください!
記事中に出てくるテイクオフの名称ですが、私が勝手に名付けたものです。
(一般的に区別された名称がなかったので・・・)
この記事を読んでいない方に言っても伝わらないので、ご注意ください。
正座テイクオフ(Sliding the knees)
難易度 | 1点 |
スピード | 2点 |
安定性 | 5点 |
ボード種類 | ショート ~ ロング 全般 |
最も簡単なテイクオフがこちらの『正座テイクオフ』になります。
両膝を引き寄せ正座の態勢を作ってから、前足→後ろ足の順に立ち上がっていきます。
テイクオフには時間が掛かりますが、無理の無い体勢で安定性はバツグンです。
初心者の第一歩として、最も適したテイクオフになります。
中々テイクオフが安定しない方は、こちらを試してみて下さい。
『腕立て伏せが出来ないほど筋力が少ない』、『柔軟性が低く背中を反らす事が出来ない』方などにもおすすめです。
このテイクオフで慣れてきたら、下で紹介していくより上級のテイクオフに挑戦していきましょう!
腕立て伏せテイクオフ(Push Up)
難易度 | 2点 |
スピード | 3点 |
安定性 | 4点 |
ボード種類 | ファン ~ ロング |
次に紹介するのは『プッシュアップ』と呼ばれるものです。
プッシュアップつまり『腕立て伏せ』の動作から立ち上がるテイクオフ。
まずは、腕立て伏せの要領で上半身を起こし、後ろ足をセットしてから、前足を胸元に引き込んでいきます。
上の正座テイクオフと比べ、完全に座るような態勢をカットしているのでワンテンポ速いテイクオフが可能になります。
- つま先を支えにテイクオフするので、長いサーフボードでなければ出来ません。
ショートボードで行うとしても、足場がありませんから注意して下さい!
手羽先テイクオフ(Chicken Wing)
難易度 | 3点 |
スピード | 4点 |
安定性 | 4点 |
ボード種類 | ショート ~ ロング 全般 |
この『手羽先』は、スピードと安定性のバランスがとれたテイクオフです。
まず、下半身をねじり後ろ足を畳むようにセットしてから、前足を引き込んでいきます。
体が浮かないので安定性が高く、2テンポでテイクオフが完成するスピードも持ち合わせています。
スタンダードテイクオフ(Pop Up)
難易度 | 4点 |
スピード | 5点 |
安定性 | 3点 |
ボード種類 | ショート ~ ロング 全般 |
サーフィンの上達を求めていくと、たどり着く最速のテイクオフです。
足を同時に引き込みながら、後ろ足・前足と着いていく方法になります。
プロは一瞬で動作を完了してしまいます。
その為、よくどちらの足からボードに着くか議論になりますが、『わずかに後ろ足が速い』が正解です。
同時に着地しているように見えますが、後ろ足の方が近いからその分速くなりますよね。
この動作では、バランスを崩しやすかったり、間違ったスタンスになりやすいデメリットがあるので、初心者は無理に行う必要はありません。
自分にあったテイクオフから初めましょう!
たとえ、どんなテイクオフから始めたとしても、上達していけば『スタンダードテイクオフ』に行きつきます。
例えば
下の動画の方は、洗練されたテイクオフをしていますが、動画前半のゆっくり動作では『手羽先』に近く、後半の素早い動作では『スタンダード』になっています。
このスタンダードが、テイクオフの最終形になります。
自分のテイクオフと何か違う部分があるか?
もしあれば近づくように改善してみてはいかがでしょうか。
テイクオフ種類まとめ
正座テイクオフ(Sliding the knees)
最も安定してイージーなテイクオフ
まず初心者の入門用としておすすめです!
腕立て伏せテイクオフ(Push Up)
ファン~ロングなどの長いボードで可能なテイクオフ
正座からのステップアップとしておすすめ!
手羽先テイクオフ(Chicken Wing)
安定性とスピードが取れたバランスタイプ!
スタンダードテイクオフ(Pop Up)
テイクオフを極めるとこの形に行きつく最終形!
目指すべきはここ!!
以上、テイクオフの種類解説でした!
教える人によって、いきなりスタンダードを教え込むバリバリの方もいれば、正座や腕立てから教えるステップアップタイプの方もいます。
まず、教える方がどのテイクオフを教えようとしているのか?
把握しておくと、混乱せずに上達していく事が出来ます!
是非試してみてください!
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