ショートボードの選び方|体重別の適正浮力(リッター数)早見表と初心者におすすめモデル20選

サーフィン始めたいけど、どんなサーフボードを選んだらいいの??
サーフボード選び、特にショートボード選びは、初心者なら誰もが悩むところです。
ショートボードは、選び方を間違えると上達が遅れるだけでなく、最悪の場合ボードに立つことすらできません。
この記事は、これから初めてのショートボードを選ぶ初心者の方向けです。体重・レベル別の適正浮力(リッター数)の早見表、選ぶときの注意点、初心者におすすめのブランドとモデル20選を紹介します。ボードの部位の名前やデザインも後半で詳しく解説しています。
この記事の要点
- いちばん大事なのは浮力(リッター数)。下の早見表で自分の適正浮力を確認し、それより少ないボードは選ばない
- ロッカー(反り)は弱いものを選ぶ。テイクオフが楽になります
- フィンはまずトライ(3本)。レールを使ったターンが身につきます
- 信頼できる一流ブランドから選ぶ。バランスの悪いボードでは上達しません
- Hakoのおすすめは、CHANNEL ISLANDSの「NECK BEARD 2」「AVERAGE JOE」、MFソフトボードの「The Eugenie」
ショートボードを選ぶ際の注意点(初心者はまずここ)
この章では、初心者がボードを選ぶときに絶対に気をつけたい点を3つ解説します。
適正浮力の早見表|浮力が足りないとまったく上達しない

リッター数=浮力です。ボードの容積(ボリューム)のことで、最近のボードには必ず書かれています。
浮力が大きいボードは安定し、パドリングも速く、波にも乗りやすいので、初心者こそ浮力のあるボードを選ぶべきです。
それなのに、浮力が足りないボードを選んでしまい、波に乗れずサーフィンをあきらめてしまう人が多くいます。
浮力の少ないボードを選んでしまう理由
- 知識のない店員に勧められたから
- 浮力が少ないほうがかっこいいと思っているから など
そうならないために、まず自分の適正浮力を知っておきましょう。
下の表は、有名サーフボードメーカー「ラスティ(RUSTY)」の適正浮力表から、「初心者」と「初心者と中級者のあいだ」の2列だけを抜き出した早見表です。

見方:自分の体重(縦軸)と、サーフィンのレベル(横軸)が交わるところの数字が「適正リッター数」です。
運動神経に自信があって「バリバリ海に入って乗りこなすぞ!」という方でも、ボリュームを落とすのは最大で「初心者と中級者のあいだ」までにしましょう。それ以上落とすと、かなり厳しくなります。
元になったラスティの表(全レベル分)はこちらです。

【表の項目の意味】
- WEIGHT RANGE(lbs):体重(ポンド)
- WEIGHT RANGE(kg):体重(キロ)
- MULTIPLE:浮力係数。浮力係数×体重(kg)=ADVANCED(上級レベル)の適正浮力
- ADVANCED:上級レベル。プロ&トップアマチュアレベルで、エクセレントスケール(8.0ポイント以上)に入るライディングができる
- ADVAN/INTER:上級と中級のあいだ。波に合わせて、リッピング・カットバック・フローターで乗りつなげる
- INTERMEDIATE:中級レベル。テイクオフからレールを使ったターンで加速でき、カットバックかリエントリーができる
- INTER/BEG:中級と初心者のあいだ。パドリングでゲッティングアウトでき、テイクオフから確実にターンしてプルアウトできる
- BEGINNER:初心者レベル。上のどれにも当てはまらない
まずは自分の適正浮力を頭に入れて、それ以下のボードは選ばないようにしましょう。それが最短で上達する近道です。
ロッカーは弱め(ローロッカー)を選ぶ


ロッカーとは、ボード全体の反りのことです。ロッカーが強いと角度のある急なターンがしやすくなりますが、そのぶんテイクオフが遅くなります。
初心者はまだパドリング力が弱く、ビギナー用の板でも波に乗れるかどうか、という段階です。ロッカーが強いボードはもってのほかです。
初心者のうちは、必ずローロッカーを選びましょう。
フィンはまずトライ(3本)から

ショートボードのフィンは、トライ(3本)かクアッド(4本)が主流です。最初はトライフィンをおすすめします。
トライは直進性と操作性を高いレベルで両立したフィンシステムで、プロのショートボーダーが使うボードのほとんどがトライです。それだけ完成度が高いということです。
クアッドも完成度の高いフィンシステムですが、動きすぎてしまうのがデメリットです。
サーフィンの神髄はレールを使ったターンです。しっかりボードに体重をかけてレールを入れることで、加速するターンができます。トライで練習するとこれが身につきますが、クアッドだと簡単にターンできてしまうぶん、体重のかけ方が身につかない人がいます。
クアッドは、レールを使える中級者になってからでも遅くありません。まずはトライを乗りこなせるようにしましょう。
いきなりショートボードが不安な人は、浮力が大きくて安全なソフトボードで練習してから選ぶのもひとつです。
初心者におすすめのブランドとショートボードのモデル20選
ここからは、品質が信頼できるブランドの中から、初心者向けのおすすめモデルを紹介します。
実は、適正ボリューム・ローロッカー・トライフィンのボードを選んでも、ボード全体のバランスが悪いものではうまくコントロールできず、上達は見込めません。形だけ似せた格安ボードが出回った時期もありました。
なので、信頼できる一流ブランドのモデルから選ぶのがおすすめです。
※紹介しているのは記事を書いた当時のモデルです。今は販売が終わっていたり、新しいバージョンが出ていたりすることがあります。在庫や価格は各ショップで確認してください。
CHANNEL ISLANDS(チャンネルアイランズ)

人気サーフボードブランドのCHANNEL ISLANDSです。ワールドチャンピオンに11回輝いたケリー・スレーターをはじめ、多くのトッププロのスポンサーとしても有名です。
ショートボードがメインで、初心者向けからトッププロのモデルまで、最新の技術でサーフボードを作り続けています。品質・売り上げ規模ともに、世界トップクラスのサーフボードメーカーです。
モデル1:NECK BEARD 2


向いている人:初級者〜中級者(Hakoのおすすめ)
フリーサーファーのデーン・レイノルズが開発した超人気モデルの改良版です。レール・テールを厚めにして、アウトライン全体にかなりボリュームを持たせています。
「反則系ボード」と呼ばれるほど、パドリングが速く、テイクオフも早いボードです。テールにも幅があるので、アクションのあとの安定感も抜群です。
モデル2:AVERAGE JOE


向いている人:体力に自信がない初心者・体力が落ちてきたサーファー(Hakoのおすすめ)
パフォーマンス系ショートボードが多いアル・メリック(CHANNEL ISLANDS)の中では珍しい、ファンサーフモデルです。
単純な乗りやすさを求めて開発されたモデルで、派手なアクションより、ゆったり波に乗って楽しむことを目的にしています。
モデル3:ULTRA JOE


向いている人:初心者〜中級者の上達用
AVERAGE JOEの「単純な乗りやすさ・波を楽しむ」コンセプトを受け継ぎ、スピードと操作性を上げたモデルです。AVERAGE JOEより少しだけ上のレベル向けです。
初心者〜中級者の上達用ボードとして、とてもよくできています。
モデル4:POD MOD


向いている人:早い滑り出しと、レールを使ったターンの練習をしたい人
2000年に発表された「The Pod」の改良版です。
幅をよりワイドにし、ノーズにボリュームを持たせて滑り出しを早くしています。ボトムはフラットエントリー〜コンケーブVeeに変わり、レールを使ったターンがしやすくなっています。
モデル5:SAMPLER


向いている人:小波でスピードを出したい人
波のコンディションがよくないときでも、最大限サーフィンを楽しめるように開発されたモデルです。
幅広めのアウトラインで、小さい波からもパワーを受けやすく、簡単にスピードに乗れます。小波ではアル・メリックのモデルの中で1、2を争う速さで、デーン・レイノルズから「反則」と言われたボードです。
スピードはサーフィンの上達に欠かせない要素なので、おすすめです。
モデル6:NEW FLYER


向いている人:運動神経に自信のある初心者〜中級者
アル・メリックの超人気モデルで、スモールウェーブで高いパフォーマンスを発揮します。
テイクオフ・スピード・ターン性能のどれも高いレベルで、日本のサーファーにも愛用者が多いモデルです。少し中級者向けですが、運動神経に自信のある方なら初心者にもおすすめです。
モデル7:ROCKET WIDE


向いている人:小波でスムーズにテイクオフしたい初心者
こちらもスモールウェーブで力を発揮するモデルです。テールをワイドにしてボリュームを持たせているので、波のフラットな部分でもスケートのように走れます。
パドリングからテイクオフまでスムーズで、初心者におすすめできるモデルです。
LOST SURFBOARDS(ロスト)

1994年にシェイパーの「メイヘム」が立ち上げたサーフブランドです。LOSTのボードから多くのワールドツアーチャンピオンが生まれていて、実績は折り紙つきです。
日本向けのボード開発にもメイヘム自身が積極的に取り組んでいて、信頼できるブランドのひとつです。
モデル8:DOS-DIABLO

向いている人:浮力がほしいけれど、動けるボードがいい人
「厚めのボードは動かない」という常識をくつがえすようなボードです。
パドリングやテイクオフを助ける十分な浮力がありながら、コントロール性も高く、中級者以上も満足できる出来です。スピードを保つ力も高く、普通のボードでは抜けられないセクションもメイクできます。
PLACEBO(プラシーボ)

LOSTと同じく、メイヘムがシェイプデザインを手がける兄弟ブランドです。
PLACEBOのボードは「FLEXLITE」という特殊な素材でできていて、日焼けやクラッシュに強い高い耐久性と、反発のあるフレックス性能をあわせ持っています。
初心者は扱いに慣れておらず、通常のPUボードをクラッシュさせてしまうこともありますが、PLACEBOなら丈夫なので安心です。
モデル9:ZEKE

向いている人:いろいろなフィンを試して好みを見つけたい人
爆速のテイクオフと高いドライブ性能を、5通りのフィンセッティングで楽しめるユニークなモデルです。
- シングルフィン:優雅でクラシックなライディング
- シングル+2フィン:ルースな乗り味で、リップも可能
- ツインフィン:レトロでルースな乗り心地
- ツイン+1フィン:タイトなライン取りも可能
- トライフィン:際どいリップやターン
モデル10:DIABLO-X

向いている人:日本のビーチブレイクで乗りやすいボードがほしい人
日本限定の人気モデル「TABLET」から、ファンボード並みのパドルとテイクオフ性能を受け継ぎ、さらに進化させたモデルです。
日本のビーチブレイクでこそ力を発揮する新しいレール形状で、自由自在にコントロールできます。PLACEBOを代表するモデルです。
PYZEL(パイゼル)

1998年にジョン・パイゼルが立ち上げたサーフブランドです。
メインライダーのジョンジョン・フローレンスを3歳のころからサポートしていて、彼の異次元のマニューバーやワールドツアーチャンピオンは、PYZELのボードから生まれたといっても言いすぎではありません。日本の力のない波向けのジャパンモデルの研究にも力を入れています。
モデル11:PYZALIEN

向いている人:テイクオフからスピードに乗りたい人
PYZELのラインナップでいちばん人気のあるモデルのひとつです。
ボトムの形が特徴的で、ノーズからテールにかけてシングルコンケーブ→ダブルコンケーブ→VEEへなめらかにつながっています。これでテイクオフからスピードが出て、そのあとのライディングを大きく助けてくれます。
モデル12:PHANTOM

向いている人:小波でも性能の高いボードに乗りたい人
ジョンジョン・フローレンスが愛用するモデル「GHOST」を、小波用に仕上げたモデルです。上級者でも満足できる性能を残しつつ、全体にボリュームを持たせて、力の弱い小波にも対応できるようにしています。
モデル13:HAPPY TWIN

向いている人:パドリングの安定感と、乗る楽しさを両方ほしい初心者
安定したパドリングと波のつかまえやすさを両立した、サーフィンを楽しむことに特化した「HAPPY」のデザインです。
高いスピードやクイックなターン性能も備えたバランスのいいボードで、初心者にもおすすめです。
モデル14:JJF SLAB 2.0

向いている人:日本のような力の弱い波で乗る人
ジョンジョンの要望で、「ツアー初戦の、波の力が弱いスナッパーでもパフォーマンスを出せるボード」というコンセプトで開発されたモデルです。日本の波質にも近いので、日本でも力を発揮します。
JS SURFBOARDS(JSサーフボード)

JSサーフボードは、サーフィン強国オーストラリアを代表するサーフブランドです。ブルドーザーのロゴマークのボードは、日本でも広く知られています。
ジェレミー・フローレス、ジョエル・パーキンソン、ジュリアン・ウィルソンなど、世界トップクラスのライダーもJSのボードを使っていて、信頼できるブランドのひとつです。
モデル15:FLAMING PONY

向いている人:JSの中でいちばんやさしいボードがほしい初心者
JSサーフボードの中で、いちばん初心者にやさしいのがFLAMING PONYです。
ロッカーがほぼフラットなので、テイクオフのしやすさは抜群。パワーのない小波でもスピードに乗れます。ボリュームのわりにレールの切り替えがとてもスムーズで、中級者以上の小波用ボードとしても使えます。
モデル16:MONSTA BOX

向いている人:体力や運動神経に自信のある初心者
JSで特に人気の高い「MONSTA 3」と「BLAK BOX 2」をミックスして生まれたモデルです。オールマイティな性能で、多くのライダーに気に入られている人気モデルです。
モデル17:MONSTA 3

向いている人:1本でいろいろな波に乗りたい人
どんなコンディションの波でも幅広く使えるオールラウンドモデルです。
ノーズロッカーを通常より抑えてテイクオフ性能を上げ、テールロッカーを強めにして抜けのよさを出しています。サーフボード本来の扱いやすさを感じられるモデルです。
MFソフトボード(ミック・ファニング)

世界チャンピオンのミック・ファニング自身が立ち上げたサーフブランドです。ラインナップはすべて、表面が柔らかい素材で覆われたソフトボードです。
これまでソフトボードといえばレッスン用や子供用のイメージでしたが、その常識をくつがえすハイパフォーマンスなボードです。言葉より、下の動画を見てもらえばその性能がわかると思います。
ケガやクラッシュをしにくいソフトボード本来の良さもそのままで、価格も比較的手頃。初心者にぴったりのボードです。
モデル18:The Eugenie

向いている人:これからショートボードを目指したい人(Hakoのおすすめ)
ミック・ファニングが地元ゴールドコーストで、小さな波でも使えるようにシェイプしたボードがモデルです。
小波といってもゴールドコーストなので、胸前後の波を想定しています。さらに大きな波でも動ける要素があり、対応できる波の幅が広いボードです。
ミック・ファニングがふだん乗っているボードがモデルなので、性能もお墨付き。いちばんオーソドックスなショートボードに近いモデルです。
モデル19:The Beastie

向いている人:サーフィンが初めての方〜中・上級者
「究極のファンボード」というコンセプトのモデルです。ソフトボードの素材に合わせてボード全体のボリューム配分を最適化し、性能を上げています。
ワイドなテールで、力のない波でもスピードに乗りやすく、パワーゾーンもキープしやすいです。アウトラインもワイドで安定しているので、簡単に波をつかまえられます。
サイズの種類も多いので、ショート寄りの乗り心地がほしい方は短め、ロング寄りがほしい方は長めを選ぶといいでしょう。
MFソフトボードのモデルと、体重別の適正サイズは、こちらの記事で詳しく解説しています。
関連記事ミックファニングのソフトボード(MF)解説|特徴とモデル別の適正浮力・体重別サイズ
SCELL(セル)
モデル20:格安ビギナーセット

向いている人:まずは安く始めたい、板を壊しそうで心配な初心者
SCELLは、ビギナーセットなど、必要なものがひとまとめで買えるセットを販売しています。
ボードの性能は一流ブランドにはおよびませんが、板を壊しやすい初心者のうちは、安いSCELLでもいいかもしれません。ボードの扱いがわかってから、上で紹介した一流ブランドに乗り換えるのもひとつです。
サーフボードの種類とショートボードの位置づけ

サーフボードの種類は、人によって分け方が違いますが、ここでは上の画像の左から①〜⑮の15種類に分けています。
- ミニシモンズ
- フィッシュ
- ミニボード
- ショートボード
- ファンボード
- ミッドレングス
- エッグボード
- ミニタンカー(ミニロング)
- ロングボード(ハイパフォーマンス)
- ロングボード(ノーズライド・クラシック)
- ロングボード(オールラウンド)
- ガン
- ソフトボード
- スタンドアップパドルボード(SUP)
- ハイドロフォイルボード
それぞれの特徴は、こちらの記事で詳しく紹介しています。
関連記事サーフボードの種類15選|初心者向けはどれ?特徴・難易度・サイズを一覧で解説
この記事で扱っているのは、東京2020オリンピックでも正式種目になった④ショートボードです。
サーフィンの中でいちばん競技人口が多く、激しいアクションが特徴の花形です。ただし、ボードが短く薄いので、波に乗るには高い技術が必要です。
そんな難しいボードなので、初心者が上級者向けのボードを選ぶと、まったく波に乗れないという悲劇が起こります。それを避けるためにも、ボードの基本的な知識を知っておきましょう。
ショートボードの部位の名前とデザイン

ここからは、ショートボードを形づくる部位の名前と特徴を解説します。部位ひとつひとつの組み合わせで、ボードの性能が変わります。ボードを選ぶうえで欠かせない知識です。
Nose(ノーズ)

サーフボードの先端部分です。
ノーズの幅が広いと水面との接地面積が大きくなるので、安定してパドリングのスピードもつきやすく、テイクオフが楽になります。
逆に幅が狭いと、安定感は落ちるかわりに水の抵抗が減るので、機敏なライディングができます。
Stringer(ストリンガー)

ボードの中央に縦に入っている、強度を上げるための木材です。強度に大きく影響する大事なパーツです。
メーカーによっては、強度を上げるために硬い桜の木を使うなどの工夫をしています。
Rocker(ロッカー)

ボード全体の反りをロッカーと呼びます。
反りが弱いと、回転性は低いかわりに直進性が増して安定し、テイクオフもしやすくなります。逆に反りが強いと回転性が高くなり、急なターンができます。
Bottom(ボトム)

ボードの裏側で、水と接する面です。ライディングに大きく影響するところで、水の流れをコントロールするためにいろいろなデザインがあります。代表的な5つのデザインを紹介します。
VEE(ビー)

ストリンガーを中心にした山なりのデザインです。ボトムに入ってきた水を左右に分散させることで、ボードを傾けやすくし、コントロール性を上げています。
BELLY(ベリー)

VEEよりゆるやかな山なりのデザインです。水になじみやすく、大きな波や速い波でもコントロールしやすいですが、細かいターンには向いていません。
CONCAVE(コンケーブ)

VEEやベリーとは反対に、へこんだ形のボトムです。水を抱え込むように取り込むので、最大限の揚力を得られますが、面が乱れたコンディションではうまく働きません。
DOUBLE CONCAVE(ダブルコンケーブ)

2つの溝を持つデザインです。水の流れを分けることで、ボードのコントロール性を最大限に高めています。
FLAT(フラット)

いちばんシンプルなデザインで、小さな波でも反応よく働きます。そのかわり、波が大きくなるほど水の流れをコントロールしにくくなります。
Rail(レール)

ターンのときに水面に沈める、ボードの両サイドの部分です。厚みや形を変えて、回転性や反発を調整します。代表的な3つのデザインを紹介します。
BOXY(ボキシー)

いちばん厚いレールです。レールの浮力が増すので、ターンのときの反発が強く、ボードが加速しやすいです。体格の大きいサーファー向けのボードや、小波用のボードによく使われます。
MEDIUM(ミディアム)

ほどよい厚みのレールです。クセがなく扱いやすいので、多くのオールラウンドボードに使われています。
LOW(ロー)

レールを細くして、水面に食い込みやすくしたデザインです。大きな波や流れの速い波で、最大限の性能を発揮します。脚力の弱いサーファー用のボードにも使われます。
Deck(デッキ)

ボードの表面のことです。多くのボードは、ストリンガーを中心に山なりになっています。左右への体重移動をボードに伝えやすくするためです。
初心者用のボードでは、安定性を重視してフラットになっていることもあります。
Tail(テール)

ボードの後ろの端の部分です。最後に水が当たるところで、ターンの性能を大きく左右します。大事な部位なので、いろいろなデザインがあります。代表的な6つを紹介します。
SQUASH(スカッシュ)

テールの面積が大きいので波のパワーを最大限に使え、ターン後半のスピードが伸びやすい形です。テールを踏み込んだときの反応もよく、クイックな動きにも対応できます。
DIAMOND(ダイアモンド)

名前のとおり、ダイアモンドのような角のあるデザインです。直進性もよく、ほどよくクイックな反応で、安定したライディングができます。
PIN(ピン)

大きな波やパワーのある波向けの、いちばんシャープなデザインです。抵抗をできるだけ抑えて、強い流れの中でも細かく調整できます。逆に、力の弱い波ではパワーを受けにくいので向いていません。
ROUND PIN(ラウンドピン)

ピンの形に丸みを持たせて、波の力を受けやすくしたテールです。直進性とターン性能にすぐれた、オールラウンドなデザインです。
FISH(フィッシュ)

魚の尻尾が原型のデザインです。2つに分かれた形で水抜けがよく、ルースな乗り心地が特徴です。反応も速く、スタイリッシュなサーフィンをしたい方に向いています。
WING(ウィング)

テールの端を目的に合わせて複雑な形にしたデザインです。基本的に端に向けて絞り込み、ルースにしながらも波への食いつきをよくするように作られています。
Fin(フィン)

サーフボードの舵取り役がフィンです。ターンの性能を大きく左右する部位で、形や枚数によってまったく別の乗り味になります。
テールの裏にフィンを取り付けるフィンプラグがあるのが一般的で、波に合わせてフィンを付け替えられます。
SINGLE(シングル)

いちばん歴史の古いシングルフィンです。波との一体感を感じられるシンプルな乗り心地が特徴です。
ゆったり大きなラインを描くレトロなライディングができますが、クイックな動きはできないので、ショートボードには向きません。主にロングボードで使われています。
TWIN(ツイン)

左右にフィンを分けたツインです。ルースでスピーディーなターンが特徴の乗り味です。
左右へのレールの切り返しがスムーズですが、レールを使ったターンができる中・上級者でないと、本来の持ち味を出せません。
TRI(トライ)

シングルの直進性と、ツインのスピーディーなターンを両方持つのがトライです。
パフォーマンスが高く、幅広いコンディションに対応できるので、ショートボードの主流のフィンシステムです。
QUAD(クアッド)

4本フィンをクアッドと呼びます。比較的新しく広まったフィンシステムです。
コントロール性が高く、波への食いつきもよく、スピードも出せます。トライの次に多く使われています。
ショートボードのアウトライン(長さ・幅・厚み・ボリューム)

最後に、ボード全体の大きさを決める要素を紹介します。具体的には、長さ・幅・厚みの数値です。
これらを掛け合わせた浮力が、自分の体重やレベルに合っていることが、ボード選びではとても大切です。
Length(レングス):ボードの長さ
ノーズの先端からテールの端までの長さです。
長いと直進性と安定感が増し、ゆったり直線的なライディングに。短いと回転性が上がり、急なターンを描くライディングになります。極端な例が、ロングボードとショートボードの違いです。
Width(ワイズ):ボードの幅
幅が広いと安定性が増します。逆に狭いと、安定性は落ちるかわりに反応がよくなり、素早く動けます。
Thickness(シックネス):ボードの厚さ
厚いと安定性が増しますが、ボードをコントロールするのに脚力が必要になります。逆に薄いと、安定性は落ちるかわりに反応のいいボードになります。
Volume(ボリューム):ボードの容積=リッター数
長さ・幅・厚みを基準に、いろいろな部位のデザインもふまえて決まる最終的な容積を「ボリューム」と呼びます。別名「リッター数」です。
ひと昔前は正確なボリュームがわかりませんでしたが、今は3D技術の発達で、正確な容積がボードに書かれるようになりました。
この数値が、自分に合うか合わないかを判断するいちばん大事な目安です。自分に合うリッター数は、記事前半の適正浮力の早見表で確認してください。
以上、ショートボードの選び方と、初心者におすすめのブランド・モデル20選でした。
どのモデルを選ぶにしても、適正浮力のボードを選びましょう。迷ったら、Hakoのおすすめは、CHANNEL ISLANDSのNECK BEARD 2やAVERAGE JOE、MFソフトボードのThe Eugenieです。



