スケートボードに興味があるんだけど、
どんな種類があるのかな?
スケートボードには多くのスタイルが存在するんだ!
当然スタイルによって、選ぶボードが違ってくるよ。
近年、人気が急上昇しているスケートボード。
簡単にスケートボードと言うものの、多くの種類・スタイルが存在しており、混乱してしまう方も多くいるのではないでしょうか。
そんな方々の為に、この記事ではスケートボードを11種類に分け解説していきます。
また、それに応じたスケートボーの特徴も解説していますので、最適なスケートボード選びにも役立つと思いますので、是非ご覧ください。
この記事を読んで分かる事
・スケートボードとは何か
・スケートボードのパーツ名称と役割
・スケートボード11種類のスタイルとボード特徴
この記事は、15分程度で読む事が出来ます。
スケートボードとは?
街中を板一枚で自在に滑走するスケートボード。
アウトローのイメージが強いこの競技ですが、近年ではスポーツとしての認知が広がっており、2020年東京オリンピックでも『ストリート』・『パーク』といった競技が正式競技に決定する程になっています。
東京オリンピックの公式サイトでは、スケートボードをこのように表現しています。
スケートボードの起源は諸説あるが、1940年代にアメリカ西海岸で木の板に鉄の車輪をつけて滑った遊びが始まりとされており、1950年代に入って木製の板にゴム製の車輪がついた「ローラーサーフィン」という商品が販売され、これが現在のスケートボードの原型になったといわれる。
公式:TOKYO2020 スケートボード紹介ページ
とくに若者に人気の比較的新しいスポーツで、1980~1990年代にかけて世界に広まった。1990年代後半からは、グラフィックや音楽、ファッションをともなってストリート・カルチャーの中心的位置を占めるようになった。
スポーツ自体の人気もさることながら、カルチャーとして様々な分野に影響を与える特異なスポーツでもありますね。
それでは、そんなスケートボードにどんな種類が存在するか解説していきますが、その前に理解を深める為、簡単にパーツの名称と特徴を紹介しておきます。
パーツ名称と特徴
最初にスケートボードのパーツ名称と役割を紹介します。
- グリップテープ
デッキに接着する滑り止め用のテープ - デッキ
足を乗せる板の部分の事をデッキという - ライザーパッド
衝撃を和らげたり、高さを調整する役割がある - ウィール
車輪をウィールと呼ぶ、唯一地面に接する重要パーツ - トラック
デッキとウィールをつなぐ金属パーツ - ベアリング
ウィールの回転をスムーズにするパーツ - アクスルナット
トラックとウィールを固定する金属ナット
目指すスタイルや目的によって、これらのパーツを組み合わせ、最適なスケートボードを追求していくのもスケートボードの醍醐味の一つです。
かなり奥深いので全ては解説しきれませんが、
中でも、特にスケートボードの性能に大きな影響を及ぼすパーツとその特徴を下で解説します。
必要なければ読み飛ばして頂いてOKです。
デッキの長さ・ホイールベース
デッキのホイールベースは、スケートボードの乗り味を大きく左右する重要なものです。
具体的には、デッキに空いたトラックの取り付け穴の内側間ホイールベースとなります。
それが、長い場合と短い場合で下記の特徴があります。
ホイールベースが長いボードの特徴
- 高速走行でも安定して走れる
- 回転半径が大きくなる
ホイールベースが短いボードの特徴
- 高速走行が不安定
- 回転半径が小さい/レスポンスが早い
ダウンヒルなどで高速でクルージングする場合や、大きなゆったりとしたターンを好む場合は、ホイールベースを長くしましょう。
逆に、クイックで回転半径が短いターンをしたい場合は、ホイールベースが短いスケートボードがおすすめです。
一般的に、デッキサイズが長くなれば、それに伴ってホイールベースも長くなります。
デッキのフレックス
デッキのフレックスは、ライディングスタイルにより最適なものへ変更します。
デッキは、木材等の複合材料の層をプレスで高圧縮する事で作られており、材質を変更する事によってフレックスを調整していきます。
フレックスによる特徴は下記になります。
- ソフト:衝撃吸収が高いが、高速走行時は非常に不安定
- ミディアム:中程度の柔らかさ、オールマイティで扱いやすい
- 硬い:衝撃吸収は低いが、高速走行で安定
また、代表的なデッキ材質の特徴を紹介します。
- メープル (楓 かえで)
スケートデッキの最も一般的な材質がメイプル。
硬く非常に頑丈、その耐久性の高さから最も信頼される素材です。
価格が安価なのも、普及している理由の一つ。 - バンブー(竹 たけ)
近年、人気が高まっているのがバンブー(竹 )。
非常に高い柔軟性に加えて、驚くほど軽量なのが特徴になります。
メープルより若干高価になります。 - カーボンファイバー
カーボンファイバーはデッキに剛性と強度を上げる為に使用されます。
デッキ素材の中では、最も高価なものです。
この他にも、バーチ/コルク/ウレタン/グラスファイバー etc. 複数の素材を組み合わせてデッキを構成していきます。
マウントタイプ
マウントタイプとは、トラックとデッキを取り付ける構造の種類です。
この違いにより、重心が大きく変わる事になるので、安定性やカービングのやり易さに大きく影響します。
ショートスケートやクルーザーのほとんどは、トップマウントですがロングは多くの種類が採用されています。
下記で種類と特徴を紹介していきます。
- トップマウント Top Mount
デッキの下にそのままマウントする、最も一般的なタイプになります。
メリットとして構造がシンプルで安価な上に、デッキ面積も大きく確保する事が可能。
トリック系を行う上では最適なマウントタイプです。
一方でデメリットとしては、重心が高くなるので安定性に欠ける事があります。 - ドロップデッキ Dropped Deck
マウント方法はトップマウントと同じですが、デッキのマウント位置以外のスタンディングエリアを下げる形状に変更しているタイプです。
トップマウントの重心を更に下げ、安定性を増すように設計されています。 - ドロップスルー Drop Thru
デッキに取り付け用のカットアウト(穴)が空いているタイプです。
これによりデッキの重心が少し下がることになりますが、 カービングで重心を傾けた際に、ウィールとデッキが接触する可能性が高くなります。
対策として、ウィール上部をカットしたデッキなどを採用します。 - ダブルドロップ Double Drop
ドロップデッキとドロップスルーの特徴を合わせたマウント。
どのマウントタイプより、重心が低く安定していますが値段が高いデメリットがあります。
主に、超高速で滑走するダウンヒルで多く用いられます。
ウィールの種類
ウィールは、スケートボードの車輪部分です。
直接地面と接する唯一のパーツですので、スケータが非常にこだわるパーツの一つです。
主に、ハードウィールとソフトウィールに分かれています。
- ハードウィール
トリック系のスタイルにはウィールを横滑りさせる動作が必須なので、このハードウィール使用されるのが一般的です。
『ガーッ』という滑走音を一度は、聞いたことあると思いますが、それは非常に硬いウィールを使用している為です。 - ソフトウィール
『走ること』に特化したのがソフトウィールです。
コンクリート表面の凹凸や小さな段差などを吸収し、スムーズな乗り心地にしてくれます。
また、ハードウィールよりグリップが強く、カービングなどで横滑りを防止します。
そのグリップ力の強さや、重さからトリックには不向きです。
大きく分けて上記の2種類に分けられますが、さらに細かく分かれています。
ウィールには、『99A』などの数値が記載されていますが、これが硬さの度合いを表す基準値です。
数値が大きくなる程、硬さが増していきます。
〈スタイルによる硬度の目安〉
- トリック系: ハードウィール 99A〜101A
- クルージング系:ソフト78A~80A
ショートスケートボード 3種類
ストリート Street
デッキ・ホイールベース | ショート |
デッキフレックス | ハード |
マウントタイプ | トップマウント |
スケートボードと言えば、この『ストリート』を想像する人が多いと思います。
現在では、世界的に最もポピュラーなスタイル。
街に存在する障害物(手すり・階段・段差・ベンチ)などを用いて、トリックを披露し駆け抜けていきます。
オーリーなどジャンプするトリックを多用しますので、各パーツは小さく軽量化されたものを用います。
デッキは、主に29インチ以下で幅も小さく、左右対称の形をしています。
2020東京オリンピックで正式種目にも選ばれている、世界的認知度の高いスポーツでもあります。
パーク Park
デッキ・ホイールベース | ショート |
デッキフレックス | ハード |
マウントタイプ | トップマウント |
スケートボードでは、ストリートに続いてポピュラーなのが『パーク』になります。
元々は、水を抜いたプールをスケートで滑ったのがきっかけとり発展したスタイル。
現在では、専用のスケートパークに設置されたボールを滑り、その勢いを使ってエアーなどのトリックを決めていきます。
この『パーク』も2020東京オリンピックで正式種目に選ばれています。
バーティカル Vertical
デッキ・ホイールベース | ショート |
デッキフレックス | ハード |
マウントタイプ | トップマウント |
『バーティカル(Vertical)・バート(Vert)』と呼ばれるスタイル。
大型のバーティカルランプの中で、エアーのスキルを競う非常にアグレッシブな競技です。
近年では競技レベルが格段に向上しており、トニー・ホークが900°(2回転半)を成功すなど、他の競技では見られないようなパフォーマンスが飛び出します。
練習場所も限られますし、卓越した技術が無いと大怪我してしまいます。
このスタイルを目指す方は、まずは基礎を固める必要があります。
クルーザースケートボード 2種類
クルーザー Cruiser
デッキ・ホイールベース | ミディアム |
デッキフレックス | ソフト |
マウントタイプ | トップマウント |
最もオーソドックスなロングスケートボードの種類が『クルーザー』。
まさにその名のとおり、道路や公園などをクルージングする事を目的にしており、移動をメインとするスタイルの方にはベストな選択になると思います。
トップマウント型でベーシックな乗り味なので、ライディング・カービング・フリーライドなどスケートボードの基礎的な事を学ぶには最適。
スケートボード初心者にもおすすめです。
ミニクルーザー Mini Cruiser
デッキ・ホイールベース | ショート |
デッキフレックス | ソフト |
マウントタイプ | トップマウント |
最近では『ペニー』に代表される、ミニクルーザーも多く販売されています。
街乗りを想定した足回りですが、デッキが非常に小さく、軽量で持ち運びに優れているのが特徴です。
公共機関での移動を含めた移動にはもってこいです。
ロングスケートボード 4種類
カービング Carving
デッキ・ホイールベース | ロング |
デッキフレックス | ソフト |
マウントタイプ | トップマウント・ドロップデッキetc |
上記のクルーザーに似ていますが、より高速で安定したターンを行えるのが『カービング』の特徴です。
サーフィンやスケートボードでは、ターンの際に遠心力を相殺する為に、カラダを傾かせて重心を内側に移動させます。
これと全く同じ動きを行えるよう、デッキ全体が大きく傾くように設計されています。
高速のターンでも安定するように、ウィールは柔らかくグリップが強力なもの、
デッキとウィールが接触しないよう、トップマウントもしくは、デッキがカットされているのが特徴です。
横乗り系スポーツの陸トレや、高速でのカービングを楽しみたい方におすすめ。
また、サーフィン特にショートボードの陸トレに特化した『サーフスケート 』も、この種類に含まれます。
また、スノーボードやロングボード(サーフィン)のトレーニングに最適なモデルは、下の記事で紹介しています。
是非、参考にして下さい。
フリースタイル Freestyle
デッキ・ホイールベース | 長い |
デッキフレックス | ミディアム |
マウントタイプ | ドロップスルー・トップマウント |
オーリー・フリップ・スピンなど、ストリートトリックに重点を置いたものを一般的にフリースタイルと呼ばれています。
ボードが長く為、高度なボードコントロールスキルが必要とされますが、より豊かな表現が出来るスタイルになっています。
ダンシング Dancing
デッキ・ホイールベース | 非常に長い |
デッキフレックス | ミディアム |
マウントタイプ | ドロップスルー・トップマウント |
ロングボード上で、踊るかの如くライディングするのが『ダンシング』。
上のフリースタイルと同カテゴリですが、ヨーロッパでは非常に人気の高いカテゴリ。
最近ではアジアの女性にも人気が浸透しています。
不安定かつ移動しているボードの上では、非常に高度なバランス感覚が必要で、見た目以上に難しいスタイル。
ボード上でウォーキングとクロスステップ多用しますので、ボードは非常に長く広い、マウントはドロップスルーでデッキスペースを多く確保しているのが特徴です。
ダウンヒル Downhill
デッキ・ホイールベース | ロング |
デッキフレックス | ハード |
マウントタイプ | ドロップデッキ・ダブルドロップ |
究極のスケートアクションと言っても過言ではないのが『ダウンヒル』
その名のとおり、坂道を一気に駆け降りるスタイルです。
空気抵抗を最小限に抑えトップスピードまで加速し、コーナーではスライドなどを駆使してスピードを制御してコースを攻略していきます。
サーフスケートのパーツは、高速でも安定するよう剛性が高く信頼出来るもので構成されています。
フリーライディング Freeriding
デッキ・ホイールベース | ミディアム |
デッキフレックス | ハード |
マウントタイプ | ドロップデッキ・ダブルドロップ |
ダウンヒルの一種ですが、よりトリックに重きを置いたスタイルが『フリーライディング』
ボードを横に向きにして滑るスライドを多用して、スピードを制御してコーナーを攻めて行きます。
スピードが乗った状態で、自らコーナーに突っ込んで行きます。
高度な技術が無ければ出来ないエキスパートスタイルです。
その他 2種類
マウンテンボード Mountain Board
通常のスケートボードでは走れないような場所を走れるよう、ウィールの代わりにタイヤを装着しています。
バイクや自転車のオフロードコース/山道/砂浜など、いたるところを走破出来るスケートボードです。
足を固定し、スノーボードに非常に似た動きを再現出来ます。
電動スケート
強力なモーターとバッテリーを内蔵したスケートボードです。
最近の技術進歩のおかげで、パワーや持続力ともに十分実用的なレベルになっています。
付属のリモコンでスピード調整行う必要があります。
街中のちょっとした移動には、非常に便利ですね。
以上、スケートボード紹介でした。
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