現在、主流となっているサーフボードのフィンシステムのFCS2
これまでのように、ねじを回して着脱する必要が無く、ワンタッチでフィンを切り替えられる画期的なフィンシステムです。
このフィンの着脱をさらに簡単にする為に、各社からフィン取り外しのツールが販売され始めています。
主なツールは下記の3つです。
- FIN PULLER(フィンプラー)
- FIN BITE(フィンバイト)
- Fins Out(フィンズアウト)
今回、この3つを購入してみましたので、
比較評価を行い、どのツールが最も優れているのか検証してみました。
手っ取り早く、結論を知りたい方は、もくじから
”比較結果まとめ”をクリックしてください。
製品の紹介
まず、それぞれの商品の紹介をしていきます。
FIN PULLER(フィンプラー)
カリフォルニアのサーファーにより発案・開発されたFINPULLER (フィンプラー)
材質は環境に優しいリサイクルプラスチックを採用し、更にボードとフィンに接触する部分は、クッション性の高いソフトなマテリアルを使用して傷つけないように配慮されています。
また、finpuller 社は、収益の1%を海洋清掃慈善団体に寄付する活動も行っています。
FIN BITE(フィンバイト)
サーフボードリペアーシステムを手掛ける、SURF-AIDが開発したフィン脱着ツールが、フィンバイトです。
FCS2の着脱はもちろん、FUTURESの取り外しまで行える万能アイテムです。
日本製という事もあり、品質は安心できますね。
Fins Out(フィンズアウト)
社創業者であるクリス・オブライエンは、メンタワイへボートトリップに行った時、力任せにフィンを外した瞬間にフィンを海に落としてしまい、慌てて海へ飛び込んでフィンを取りに行った。
という経験から、もっとスマートな方法でフィンを取り外し出来ないかと開発されたのが、FinsOut(フィンズアウト)です。
手首を軽く動かすだけのシンプルな動作で「カチッ」と簡単にフィンを取り外すことが出来るツールです。
以下、の分では下記のように略称で呼ばせて頂きます。
FIN PULLER(フィンプラー) ・・・ プラー
FIN BITE(フィンバイト) ・・・ バイト
Fins Out(フィンズアウト) ・・・ アウト
比較評価してみた
それでは、この3つのツールを、製品価格・外しやすさ・着けやすさ・保護性の面から比較していきます。
製品価格
まずは、価格で比較していきましょう。
Amazon、楽天、Yahooショッピングで中で最安値価格を調べました。
- FIN PULLER(フィンプラー):2,916円(税込)
- FIN BITE(フィンバイト) :1,846円(税込)
- Fins Out(フィンズアウト) :2,160円(税込)
バイトが最安で、それに続いてアウト、最後にプラーです。
何となく見た目で、プラーが高いのは分かります。
他の2つは、プラスチックの単一成形品なので、金型に樹脂流し込めば出来上がりですが、
フィンプラーは、ラバーとプラスチックの一体成型なので、プラスチック成型してから、ラバーを表面にコーティングしています。
手間が掛かっているので、その分高くなりそうですね。
バイトは、丸い穴がいくつか空いていますが、これは『肉抜き』といって材料を少なくする工夫で、これにより材料価格を抑えているみたいですね。
価格面では、バイトが1歩リードです。
フィンの外しやすさ
まず、FCS2フィンの外しやすさを比較します。
3つを同じ条件で試してみます。
感覚的にアウトが一番楽に外せます。
引き上げる力もそうですが、フィンへのセットも簡単ですね。
プラーとバイトも、両方楽に外すことが出来ますが、プラーの方が簡単です。
バイトは、表面がツルツルしていて若干滑りやすいです。特に水で濡れている場合は注意が必要です。
外しやすさでは、
アウトが、もっとも小さい力で、簡単に外せました。
次にFUTURESフィンの外しやすさを比較します。
アウトは対応していないので、プラーとバイトで比較してみます。
まずは、プラーです。
プラーは、FCS2と変わらず少ない力で抜けました。
それに対して、バイトはフィンのアーチに沿って滑ってしまい。
うまく力が入りません。
説明書には『先端を握ると抜けやすいです』と記載されていますが、根元を持つとテコの原理が使えません。
ただの手を保護するカバーにしかなりません。
何とか体重をかけて外れましたが、FUTURESフィンにバイトはほとんど使えないと思った方がいいです。
フィンの着けやすさ
FCS2フィンの付けやすさを比較します。
残念ながら、アウトはフィンを付けることが出来ないので、これもプラーとバイトの比較です。
こちらも、プラーの方が簡単に付けられる印象です。
先程と同じようにバイトは、滑りやすさが気になります。
ここは、プラーの勝利です。
保護性能(キズの付きやすさ)
次に保護性能です。
ボードやフィンに傷が付きにくいか?を確認していきたいと思います。
まずはプラーですが、ボード&フィンとの接点がラバーで保護されていて、傷が付きにくいようになっています。(グレー部分がラバーです)
アウトはこのように、フィンの刃先を避けるような形状になっていますが、
フィンの腹側2点に力が掛かってしまうので、そこに傷が出来やすいです。
バイトは、そのまま刃先に力が掛かるので、刃先のへこみが出来やすい形状です。
また、バイトとアウトはボードのボトム面を手で押さえフィンを外します。
その時にフィンボックスと、ボードの接地面に大きな力が掛かっています。
フィンの着脱では壊れない設計になっているはずですが、ちょっと心配になります。
しかし、プラーの場合は左手で根元を抑えて、そこを視点にする事で
フィンとフィンボックスに力が掛かるので、ボードに大きな力が掛からないと感じました。
そんな面からも、保護性能はプラーの圧勝です。
比較結果まとめ
これまでの比較結果に加えて、汎用性・耐久性・デザインの項目を加えて、比較表を作成してみました。
【点数凡例】
◎:3点 〇:2点 △:1点 ×:点
結果・・・
1位 FIN PULLER(フィンプラー)
2位 FIN BITE(フィンバイト)
3位 Fins Out(フィンズアウト)
となりました。
フィンプラーが優秀ですね。
今から購入するならフィンプラーをおすすめします。
個別に各製品を詳しく知りたい場合は、こちらのページをご覧ください。
↓FIN PULLER(フィンプラー)
↓FIN BITE(フィンバイト)
↓Fins Out(フィンズアウト)
以上、フィン着脱ツール比較でした。
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