スケボーの種類11選|ショート・クルーザー・ロングの違いと選び方
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スケートボードに興味があるんだけど、
どんな種類があるのかな?
スケートボードには多くのスタイルが存在するんだ!
当然スタイルによって、選ぶボードが違ってくるよ。
この記事は、これからスケートボードを始めたいけれど、どの種類を選べばいいかわからない人向けです。
スケートボードを「ショート」「クルーザー」「ロング」「その他」の4グループ・11種類に分けて、それぞれの特徴と向いている人をまとめました。前半では、乗り味を左右するパーツの基本も解説します。
この記事の要点
- トリックをやりたい:ショートスケートボード(ストリート・パーク・バーティカル)
- 街乗り・移動が目的:クルーザー。持ち運び重視ならペニーなどのミニクルーザー
- サーフィン・スノボの陸トレ、カービングを楽しみたい:カービング系のロングボード(サーフスケートを含む)
- ダンシング・ダウンヒル・フリーライド:上級者向けのロングボード
- ウィールの硬さの目安は、トリック系が99A〜101A、クルージング系が78A〜80A
スケートボードとは?

街なかを板一枚で自在に滑るスケートボード。
アウトローなイメージが強かった競技ですが、今はスポーツとしての認知も広がり、東京2020オリンピックでは「ストリート」と「パーク」が正式競技になりました。
東京2020大会の公式サイトでは、スケートボードを次のように紹介していました。
スケートボードの起源は諸説あるが、1940年代にアメリカ西海岸で木の板に鉄の車輪をつけて滑った遊びが始まりとされており、1950年代に入って木製の板にゴム製の車輪がついた「ローラーサーフィン」という商品が販売され、これが現在のスケートボードの原型になったといわれる。
東京2020大会 公式サイト(当時)スケートボード紹介ページより
とくに若者に人気の比較的新しいスポーツで、1980~1990年代にかけて世界に広まった。1990年代後半からは、グラフィックや音楽、ファッションをともなってストリート・カルチャーの中心的位置を占めるようになった。
スポーツとしてだけでなく、カルチャーとしてもファッションや音楽など、さまざまな分野に影響を与えてきたのがスケートボードです。
種類の解説に入る前に、まずはパーツの名前と役割を簡単に紹介します。
スケートボードのパーツ名称と役割

- グリップテープ:デッキに貼る滑り止めのテープ
- デッキ:足を乗せる板の部分
- ライザーパッド:衝撃をやわらげたり、高さを調整したりする
- ウィール:車輪。地面に接する唯一のパーツで、乗り味に大きく関わる
- トラック:デッキとウィールをつなぐ金属パーツ
- ベアリング:ウィールの回転をなめらかにする
- アクスルナット:トラックとウィールを固定するナット
目指すスタイルや目的に合わせてパーツを組み合わせ、自分に合った1本を追求できるのもスケートボードの楽しさです。
ここからは、特に乗り味に影響するパーツを解説します。種類だけ知りたい方は、ショートスケートボードの章まで読み飛ばしてOKです。
デッキの長さ・ホイールベース

ホイールベースは、乗り味を大きく左右する大事な数値です。デッキに空いたトラック取り付け穴の、内側どうしの間隔のことを指します。
ホイールベースが長いボード
- スピードを出しても安定する
- 回転半径が大きくなる
ホイールベースが短いボード
- スピードを出すと不安定になりやすい
- 回転半径が小さく、反応が速い
ダウンヒルなどスピードを出す乗り方や、大きくゆったりしたターンが好きなら長め。クイックな小回りをしたいなら短めがおすすめです。
一般的に、デッキが長くなるほどホイールベースも長くなります。
デッキのフレックス(しなり)

フレックスは、乗り方に合わせて選びます。デッキは木材などの層を高圧でプレスして作られていて、素材を変えることでしなり具合を調整しています。
- ソフト:衝撃をよく吸収するが、スピードを出すとかなり不安定
- ミディアム:中くらいの柔らかさで、オールマイティに扱いやすい
- ハード:衝撃吸収は少ないが、スピードを出しても安定
代表的なデッキ素材は次のとおりです。
- メープル(楓):いちばん一般的な素材。硬くて丈夫で、耐久性の高さから最も信頼されています。価格が手ごろなのも広く使われている理由です。
- バンブー(竹):人気が高まっている素材。しなやかで、驚くほど軽いのが特徴です。メープルより少し高めです。
- カーボンファイバー:デッキの剛性と強度を上げるために使われます。デッキ素材の中では最も高価です。
このほかにも、バーチ・コルク・ウレタン・グラスファイバーなど、複数の素材を組み合わせてデッキが作られています。
マウントタイプ(トラックの取り付け方)

マウントタイプは、トラックをデッキに取り付ける構造の種類です。重心の高さが変わるので、安定性やカービングのしやすさに大きく影響します。
ショートスケートやクルーザーはほとんどがトップマウントですが、ロングボードではいろいろなタイプが使われています。
- トップマウント(Top Mount)
デッキの下にそのまま取り付ける、最も一般的なタイプ。構造がシンプルで安く、デッキの面積も広く取れます。トリック系には最適です。一方で、重心が高くなるぶん安定性は劣ります。 - ドロップデッキ(Dropped Deck)
取り付け方はトップマウントと同じですが、足を乗せる部分を一段下げた形のデッキ。重心を下げて安定性を高めています。 - ドロップスルー(Drop Thru)
デッキに穴を空け、トラックを通して取り付けるタイプ。重心が少し下がりますが、カービングで傾けたときにウィールとデッキが当たりやすくなります。そのため、ウィールの上の部分をカットしたデッキがよく使われます。 - ダブルドロップ(Double Drop)
ドロップデッキとドロップスルーを組み合わせたタイプ。どのタイプよりも重心が低く安定しますが、値段が高めです。主に、超高速で滑るダウンヒルで使われます。
ウィールの種類と硬さ

ウィールは車輪の部分です。地面に接する唯一のパーツなので、こだわるスケーターが多いパーツです。大きく分けて、ハードウィールとソフトウィールがあります。
- ハードウィール
トリック系ではウィールを横滑りさせる動きが欠かせないため、ハードウィールを使うのが一般的です。スケボーの「ガーッ」という走行音は、この硬いウィールの音です。 - ソフトウィール
「走ること」に特化したウィール。路面の凹凸や小さな段差を吸収して、なめらかに走れます。グリップも強く、カービングで横滑りしにくいのが特徴です。そのグリップの強さと重さから、トリックには向きません。
ウィールには「99A」などの数値が書かれていて、これが硬さの目安です。数値が大きいほど硬くなります。
スタイル別・硬さの目安
- トリック系:ハードウィール 99A〜101A
- クルージング系:ソフトウィール 78A〜80A
ウィールの選び方は、スケボーのウィールの選び方で詳しく解説しています。
ショートスケートボード(トリック向け)3種類

ストリート Street
| デッキ・ホイールベース | ショート |
| デッキフレックス | ハード |
| マウントタイプ | トップマウント |
スケートボードと聞いて、多くの人が思い浮かべるのがこの「ストリート」。世界的に最もポピュラーなスタイルです。
街にある手すり・階段・段差・ベンチなどを使ってトリックを決めながら滑ります。
オーリーなどジャンプ系のトリックを多く使うので、パーツは小さく軽いものを使います。デッキは主に29インチ以下で幅も細く、前後が左右対称の形です。
東京2020オリンピックの正式競技にもなりました。
パーク Park
| デッキ・ホイールベース | ショート |
| デッキフレックス | ハード |
| マウントタイプ | トップマウント |
ストリートに次いでポピュラーなのが「パーク」です。
もともとは、水を抜いたプールを滑ったのが始まりといわれるスタイル。今はスケートパークのボウル(すり鉢状のセクション)を滑り、その勢いを使ってエアーなどのトリックを決めます。
パークも東京2020オリンピックの正式競技です。
バーティカル Vertical
| デッキ・ホイールベース | ショート |
| デッキフレックス | ハード |
| マウントタイプ | トップマウント |
「バーティカル(Vertical)」「バート(Vert)」と呼ばれるスタイルです。大きなバーティカルランプの中で、エアーの技を競うとてもアグレッシブな競技です。
競技レベルは年々上がっていて、トニー・ホークが900°(2回転半)を成功させるなど、ほかの競技では見られないパフォーマンスが生まれています。
練習できる場所が限られるうえ、高い技術がないと大ケガにつながります。このスタイルを目指すなら、まずは基礎を固めましょう。
クルーザースケートボード(街乗り向け)2種類

クルーザー Cruiser
| デッキ・ホイールベース | ミディアム |
| デッキフレックス | ソフト |
| マウントタイプ | トップマウント |
最もオーソドックスなのが「クルーザー」です。
名前のとおり、道路や公園をクルージング(移動)することが目的のボード。移動メインで乗りたい人にはベストな選択です。
トップマウントでクセのない乗り味なので、ライディング・カービング・フリーライドなど、スケートボードの基礎を覚えるのにぴったり。初心者にもおすすめです。
ミニクルーザー Mini Cruiser
| デッキ・ホイールベース | ショート |
| デッキフレックス | ソフト |
| マウントタイプ | トップマウント |
「ペニー」に代表されるミニクルーザーも、多く販売されています。足回りは街乗り向けで、デッキがとても小さく軽いので持ち運びしやすいのが特徴です。
電車やバスを使った移動と組み合わせたい人にぴったりです。ペニーのサイズの違いはペニーのサイズの選び方で解説しています。
ロングスケートボード 4種類

カービング Carving
| デッキ・ホイールベース | ロング |
| デッキフレックス | ソフト |
| マウントタイプ | トップマウント・ドロップデッキetc |
クルーザーに似ていますが、より速く安定したターンができるのが「カービング」です。
サーフィンやスケートボードでは、ターンのときに遠心力に負けないよう、体を傾けて重心を内側に移します。この動きをそのまま再現できるよう、デッキ全体が大きく傾く設計になっています。
速いターンでも安定するよう、ウィールは柔らかくグリップの強いものを使います。デッキとウィールが当たらないよう、トップマウントにするか、デッキをカットしてあるのも特徴です。
横乗りスポーツの陸トレや、スピードに乗ったカービングを楽しみたい人におすすめ。サーフィン、特にショートボードの陸トレに特化した「サーフスケート」もこの種類に入ります。
関連記事サーフスケートおすすめ9選|陸トレでサーフィンが上達するモデルとデッキサイズの選び方
スノーボードやロングボード(サーフィン)のトレーニングに向くモデルは、こちらの記事で紹介しています。
関連記事ロングスケートボードのおすすめ|サーフィン・スノボのオフトレ向けモデルを目的別に紹介
フリースタイル Freestyle
| デッキ・ホイールベース | 長い |
| デッキフレックス | ミディアム |
| マウントタイプ | ドロップスルー・トップマウント |
オーリー・フリップ・スピンなど、ストリート系のトリックを長いボードで行うスタイルを、一般的にフリースタイルと呼びます。
ボードが長いぶん高いボードコントロールの技術が必要ですが、そのぶん表現の幅が広いスタイルです。
ダンシング Dancing
| デッキ・ホイールベース | 非常に長い |
| デッキフレックス | ミディアム |
| マウントタイプ | ドロップスルー・トップマウント |
ロングボードの上で、踊るように滑るのが「ダンシング」です。
フリースタイルと同じカテゴリーですが、ヨーロッパでとても人気があり、アジアの女性にも広がっています。動いているボードの上でバランスを取り続けるので、見た目以上に難しいスタイルです。
ボードの上を歩くウォーキングやクロスステップを多用するため、ボードはとても長く幅も広め。マウントはドロップスルーで、足を置くスペースを広く取っているのが特徴です。
ダウンヒル Downhill
| デッキ・ホイールベース | ロング |
| デッキフレックス | ハード |
| マウントタイプ | ドロップデッキ・ダブルドロップ |
究極のスケートアクションといっても大げさではないのが「ダウンヒル」。名前のとおり、坂道を一気に駆け下りるスタイルです。
空気抵抗をできるだけ減らしてトップスピードまで加速し、コーナーではスライドなどでスピードをコントロールしながらコースを攻略します。
パーツは、スピードを出しても安定するよう、剛性が高く信頼できるもので組まれています。
フリーライディング Freeriding
| デッキ・ホイールベース | ミディアム |
| デッキフレックス | ハード |
| マウントタイプ | ドロップデッキ・ダブルドロップ |
ダウンヒルの一種で、よりトリックに重きを置いたのが「フリーライディング」です。
ボードを横向きにして滑るスライドを多用し、スピードをコントロールしながらコーナーを攻めます。スピードが乗った状態で自分からコーナーに突っ込んでいく、高い技術が必要なエキスパート向けのスタイルです。
その他のスケートボード 2種類

マウンテンボード Mountain Board
普通のスケートボードでは走れない場所を走れるよう、ウィールの代わりにタイヤを付けたボードです。バイクや自転車のオフロードコース、山道、砂浜など、いろいろな場所を走れます。
足を固定して乗るので、スノーボードによく似た動きができます。悪路でも走りたい人や、スノーボードのオフシーズンの練習をしたい人に向いています。
電動スケートボード
モーターとバッテリーを内蔵したスケートボードです。技術の進歩で、パワーも持続時間も実用的なレベルになっています。スピードは付属のリモコンで調整します。
ちょっとした移動にはとても便利です。ただし、公道で乗れるかどうかは乗る前に必ず確認してください(スケボーと公道の関係は公道でスケボーは違反?でまとめています)。
まとめ:迷ったら目的で選ぼう
スケートボードは、目的によって選ぶべき種類がはっきり分かれます。
- トリックをやりたい → ショートスケートボード
- 移動・街乗りが目的 → クルーザー(持ち運び重視ならミニクルーザー)
- サーフィンやスノボの陸トレ → カービング系・サーフスケート
はじめての1本で迷ったら、スケートボードの基礎を覚えやすいクルーザーがおすすめです。






