ポータブル電源の選び方とおすすめ|車中泊・サーフトリップ・冬の早朝サーフに何Whあればいい?

車でサーフトリップに行く人、車中泊で夜明けを待ってから海に入る人、冬の早朝サーフを少しでも快適にしたい人に向けた記事です。
ポータブル電源の容量の目安(何Whで何ができるか)の計算方法と、リン酸鉄・重さ・充電方法・冬の使用温度の見方、サーファー向けに選びやすいモデルを、メーカー公式の情報をもとに調べてまとめました。
先に結論:サーファーの車中泊なら「500Whクラス・リン酸鉄」が基本
- 容量の目安:必要なWh ≒ 消費電力(W) × 使う時間(h) ÷ 0.8。スマホやカメラの充電だけなら200〜300Wh、車中泊で電気毛布も使うなら500Wh以上が目安
- 電池:今回のモデルはすべてリン酸鉄。公式の充放電サイクル数は3,000〜6,000回です
- 重さ:500Whクラスで約5〜6kg、1000Whクラスは10kgを超えます。駐車場から持ち運ぶなら軽さも大事
- 冬の注意:0℃を下回ると充電できません(公式の充電温度は0℃から)。寒いと使える容量も減るので、家で満充電にしてから出かけるのが基本
- 迷ったら → Jackery ポータブル電源 500 New(512Wh・約5.7kg)
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ポータブル電源の容量の目安|何Whで何ができる?
ポータブル電源を選ぶとき、いちばん迷うのが容量(Wh:ワットアワー)です。ここは、計算式を覚えておくと自分で判断できます。
計算式:消費電力(W) × 時間(h) ÷ 0.8
Wh は「何Wの機器を何時間使えるか」をあらわす単位です。ただし、表示されている容量をすべて家電に使えるわけではありません。Jackery の公式解説では、電力のロスがあるため、使える電力は容量の約80%として計算する方法が紹介されています。
これを「必要な容量」の形にすると、次のようになります。
必要な容量(Wh) ≒ 使う機器の消費電力(W) × 使う時間(h) ÷ 0.8
(逆に、使える時間(h) ≒ 容量(Wh) × 0.8 ÷ 消費電力(W))
消費電力は、機器本体やACアダプターのラベル、取扱説明書に書いてあります。同じ種類の家電でも製品によって大きくちがい、強・弱などの設定で変わるものもあるので、必ず自分の機器の表示を確認してください。
計算してみる(例)

わかりやすいように、消費電力をきりのいい数字にして計算してみます。実際の数値は、お使いの製品の表示に置きかえてください。
| 使い方の例 | 計算 | 必要な容量の目安 |
|---|---|---|
| 消費電力50Wの機器を一晩(6時間) | 50 × 6 ÷ 0.8 | 約375Wh |
| 消費電力50Wの機器を2晩(12時間) | 50 × 12 ÷ 0.8 | 約750Wh |
| 消費電力10Wの機器を5時間 | 10 × 5 ÷ 0.8 | 約63Wh |
| 消費電力60Wの機器を10時間 | 60 × 10 ÷ 0.8 | 約750Wh |
たとえば車中泊で電気毛布を使うなら、自分の電気毛布の消費電力を見て、この式にあてはめます。1泊なら500Whクラス、2泊以上や車載冷蔵庫も使うなら1000Whクラス、という考え方です。
スマホやGoPro、カメラのバッテリーなど、充電だけが目的なら、200〜300Whクラスでも足りることが多いです。
「定格出力」より大きい家電は使えない
容量と並んで大事なのが定格出力(W)です。これは「一度にどれだけの電力を出せるか」で、使いたい機器の消費電力が定格出力を超えると使えません。
電気ケトルや電子レンジのように消費電力が大きい家電は、300W前後の小型モデルでは動かないことがほとんどです。お湯を沸かしたいなど、大きな電力を使う予定がある人は、1500Wクラスのモデルを選びましょう。
サーファー向けポータブル電源の選び方|リン酸鉄・重さ・充電方法・冬の温度
電池は「リン酸鉄(LFP)」を選ぶ
電池の種類は、リン酸鉄リチウムイオン電池(LFP)を使ったモデルを選ぶのがおすすめです。今回紹介する5機種は、すべて公式でリン酸鉄と書かれています。
公式の充放電サイクル数は、Jackery の 500 New が6,000回、1000 New と 240 New が約4,000回(いずれも70%の容量を維持)、Anker の C300 が3,000回です。週末ごとにサーフトリップに使っても、長く使える計算です。
重さ:駐車場から海までの距離で考える
容量が大きいほど重くなります。今回の5機種だと、200〜300Whクラスが約3.6〜4.1kg、500Whクラスが約5.7kg、1000Whクラスは約10.8〜12.9kgです。
車に積みっぱなしで車内だけで使うなら重くても問題ありません。ビーチまで持っていきたい、家と車を毎回行き来させたいなら、5kg前後までが扱いやすいと思います。
充電方法:家のコンセント・シガーソケット・ソーラー
ポータブル電源の充電方法は、主に3つです。
- ACコンセント:いちばん速い方法。今回のモデルは、最短1〜2時間ほどで満充電できます
- 車のシガーソケット:移動中に充電できますが、時間はかかります。たとえば Jackery 1000 New は公式でシガーソケット充電に約12時間とされています
- ソーラーパネル:別売のパネルが必要。天気に左右されます
サーフトリップでは、出発前に家で満充電 → 移動中にシガーソケットで少し足す、という使い方が現実的です。大容量モデルほどシガーソケットだけで満充電するのは大変なので注意してください。
以前書いた車でのサーフトリップに役立つアイテムの記事でも書いたように、車のバッテリーを使いすぎるとバッテリーが上がってしまいますし、海でアイドリングしっぱなしというのも避けたいところです。ポータブル電源があれば、エンジンを止めたまま電気を使えます。
冬の使用温度:0℃以下では充電できない
冬の早朝サーフや車中泊で使うなら、動作温度を確認しておきましょう。公式で示されている温度は次のとおりです。
- 給電(使う)とき:Anker は-20〜40℃、Jackery はモデルにより-20〜45℃または-10〜45℃
- 本体を充電するとき:Anker は0〜40℃、Jackery(New シリーズ)は0〜45℃
Jackery の公式解説によると、0℃を下回ると温度保護機能で充電が自動で止まります。また、低温ではリチウムイオン電池の反応が鈍くなり、実際に使える容量が少なくなるとされています。
冬は次のような使い方をすると安心です。
- 前の晩に、家の中で満充電にしておく
- 車内でも毛布などで包んで冷やしすぎない(吸気口・排気口はふさがない)
- 氷点下で使ったあとは、室内で本体が室温に戻ってから充電する(Jackery は1〜2時間ほど置くよう案内しています)
反対に、夏の車内は高温になりやすいので、駐車中に置きっぱなしにしないよう公式でも注意されています。
海で使うときの置き場所
ポータブル電源は電気製品なので、海水や砂は大敵です。濡れたウェットスーツや、ポータブルシャワーの水がかからない場所に置きましょう。防水かどうかはモデルごとに公式の仕様で確認してください。
サーフトリップ・車中泊におすすめのポータブル電源5選
ここでは、Anker と Jackery のリン酸鉄モデルを、容量の小さいものから大きいものまで紹介します。どれも筆者が使ったものではなく、公式サイトの仕様を調べてまとめたものです。最新の価格・仕様はリンク先で確認してください。
表は横にスクロールできます →
| モデル | 容量 | 定格出力(AC) | 重さ | AC充電(最短) | 使える温度(給電時) | 充電できる温度 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| Jackery 240 New | 256Wh | 300W | 約3.6kg | 約1.9時間(緊急充電モードで約1時間) | -10〜45℃ | 0〜45℃ |
| Anker Solix C300 | 288Wh | 300W | 約4.1kg | 約68分 | -20〜40℃ | 0〜40℃ |
| Jackery 500 New | 512Wh | 500W | 約5.7kg | 最速 約1.3時間 | -20〜45℃ | 0〜45℃ |
| Jackery 1000 New | 1070Wh | 1500W | 約10.8kg | 約60分(緊急充電モード)/通常 約1.7時間 | -10〜45℃ | 0〜45℃ |
| Anker Solix C1000 | 1056Wh | 1500W | 約12.9kg | 約58分(超急速充電モード) | -20〜40℃ | 0〜40℃ |
※すべてリン酸鉄リチウムイオン電池。数値は Anker・Jackery の日本公式サイト/公式ユーザーガイド/公式の温度解説ページの記載です。緊急充電・超急速充電モードはアプリでの設定が必要です。
Jackery ポータブル電源 500 New(512Wh)
こんな人に:車中泊1泊のサーフトリップで、電気毛布やスマホ・カメラの充電をまかないたい人。迷ったらこれ。
特徴:512Wh・定格500Wで、重さは約5.7kg。公式の充放電サイクルは6,000回(6,000回後も70%を維持)と、今回の中でいちばん多い数字です。給電時の動作温度は-20〜45℃で、冬の朝でも使いやすい範囲。シガーソケットでは約6時間で充電できるとされています。
注意点:定格500Wなので、電気ケトルなど消費電力の大きい家電は使えません。2泊以上で電気毛布を毎晩使うなら、容量が足りるか計算しておきましょう。
Anker Solix C300 Portable Power Station(288Wh)
こんな人に:早朝サーフの前後に、スマホやGoPro、カメラを充電できれば十分な人。
特徴:288Wh・AC定格300Wで約4.1kg。充電方法が多く、ACコンセント・USB-C(140W)・ソーラー(100W)・車のシガーソケット(100W)に対応しています。ACで最短約68分。給電時は-20〜40℃で使えます。
注意点:電気毛布を一晩使うような車中泊には、容量が心もとないことがあります。計算式で確認してから選んでください。
Jackery ポータブル電源 240 New(256Wh)
こんな人に:とにかく軽く、コンパクトなものがいい人。ビーチまで持っていきたい人。
特徴:256Wh・定格300Wで約3.6kgと、今回の中でいちばん軽いモデルです。ACで約1.9時間、緊急充電モードなら約1時間。公式の充放電サイクルは約4,000回です。
注意点:給電時の動作温度は-10〜45℃で、500 New(-20℃から)よりせまめです。シガーソケット充電(約5時間)のケーブルは別売りとされています。
Anker Solix C1000 Portable Power Station(1056Wh)
こんな人に:連泊のサーフトリップや、車載冷蔵庫・電気ケトルなども使いたい人。家の防災用とも兼ねたい人。
特徴:1056Wh・AC定格1500W。アプリで超急速充電モードにすると、ACで約58分で満充電できるとされています。ソーラー入力は最大600W。給電時は-20〜40℃で使えます。別売りの拡張バッテリーで2112Whまで増やせます。
注意点:重さは約12.9kg(公式ユーザーガイド)と、今回の中でいちばん重いです。車に積みっぱなしで使う前提で考えましょう。
Jackery ポータブル電源 1000 New(1070Wh)
こんな人に:1000Whクラスがほしいけれど、できるだけ軽いほうがいい人。
特徴:1070Wh・定格1500Wで約10.8kg。同じクラスの C1000(約12.9kg)より約2kg軽くなっています。緊急充電モードで最短60分、通常は約1.7時間。公式の充放電サイクルは約4,000回です。
注意点:給電時の動作温度は-10〜45℃。シガーソケットでの充電は約12時間とされているので、基本は家で満充電にしてから出かける使い方になります。
ポータブル電源とあわせて、着替えを楽にするポータブルシャワーもあると便利です。筆者が3機種を実際に比べた結果はポータブルシャワーのおすすめ(水圧比較)で、バッテリーとシガーソケットの両方で使えるシャワーのレビューはinnhom アウトドアシャワーのレビューで紹介しています。
ポータブル電源のよくある質問
- 車中泊なら何Whあれば足りますか?
- 使う機器と時間で決まります。「消費電力(W) × 使う時間(h) ÷ 0.8」で必要な容量を計算してみてください。たとえば消費電力50Wの機器を一晩6時間使うなら約375Whなので、500Whクラスが目安です。2泊以上で毎晩使うなら1000Whクラスを考えましょう。
- 冬の車内に置きっぱなしでも大丈夫ですか?
- 今回のモデルは、給電時なら公式で-10〜-20℃まで使えるとされていますが、充電は0℃以上でしかできません。また、低温では使える容量が減るとされています。寒い日は家で満充電にして、使う直前まで暖かい場所に置いておくのがおすすめです。
- 車のシガーソケットで充電できますか?
- 今回の5機種は、公式でシガーソケット充電に対応しています。ただし時間がかかり、Jackery 1000 New は約12時間、500 New は約6時間とされています。シガーソケットは「移動中に少し足す」くらいに考えておくと安心です。240 New はシガーソケット用のケーブルが別売りです。
- リン酸鉄(LFP)だと何がいいのですか?
- 今回のモデルの公式の数字では、充放電サイクルが3,000〜6,000回とされています。くり返し充電しても長く使えるのが特長です。買うときは、商品ページで電池の種類とサイクル数を確認しておきましょう。
- サーフィン中、車に置いたままでいいですか?
- 冬は冷えすぎ、夏は車内の高温に注意が必要です。とくに夏の駐車中は車内が高温になりやすいので、公式でも置きっぱなしを避けるよう案内されています。日陰に停める、サンシェードを使うなどの対策をしましょう。
まとめ:迷ったら「Jackery 500 New」
- 容量の目安は「消費電力(W) × 時間(h) ÷ 0.8」。消費電力は製品の表示で確認する
- 充電だけなら200〜300Wh、車中泊1泊なら500Wh、連泊や大きな家電も使うなら1000Wh
- 電池はリン酸鉄。重さは持ち運ぶかどうかで考える
- 冬は0℃以下で充電できず、使える容量も減る。家で満充電にしてから出かける
迷ったら、容量・重さ・冬の使用温度のバランスがいいJackery ポータブル電源 500 Newから検討してみてください。早朝サーフの充電用だけなら Anker Solix C300 や Jackery 240 New、連泊のサーフトリップなら 1000Whクラスが候補です。
冬のサーフィンの防寒装備や着替えの工夫は、冬のサーフィンの防寒対策まとめで紹介しています。





