初心者の頃、間違った事ばかりしてたな。
ものすごく遠回りしたと思う・・・。
5年分ぐらい・・・ 。
えっ、そんなに!?
(どんな間違い方してたの・・・?)
上手いサーファーを見ると力の抜けたライディングで、自由に波を乗りこなしていますよね。
サーフィンはその見た目の反面、非常に高度なテクニックが必要で、上達に時間の掛かるスポーツでもあります。
当たり前ですが、サーフィンでは陸上生活では使われない筋肉や、高度なバランス感覚が必要とされます。
その事を理解して、着実なステップアップをしていけば誰でも波乗りを楽しめるようになります。
ですが、
初心者の頃は「早くあんな風にライディングしたい」と、上達を急ぐばかりに基本的な事をおろそかにしてしまう事がよくあります。
(私もその一人です・・・)
その結果、「サーフィンってつまんない」と途中で辞めてしまう初心者が多くいます。
せっかく見つけた趣味をそんな風に投げたしたくは無いですよね。
そこで、今回は“サーフィンの上達が遅れる代表的な行動”を紹介します。
この行動をとらない事で、上達への近道になりますよ!
パドリングの重要性を理解していない
初心者が最初につまずく壁がパドリングです。
サーフィンを始めたばかりの時、パドリングをしているとすぐに疲れて、腕が上がらなくなったことはありませんか?
波に乗るどころか、波に押し戻されて沖にも出られない。
1本も波に乗れない内に疲れ果て「今日はこのくらいにしとくか!」となぜか謎の充実感・・・。
ありますよね。私は何度もありました・・・
これは、圧倒的なパドリング力不足です。
パドリングで使う筋肉は、三角筋・脊柱率筋・上腕二頭筋などの、肩や背中回りの筋肉群(通称:パド筋)です。
普段、陸上で生活する分には、大きな負荷が掛からない部位です。
いくら普段からトレーニングしているマッチョでも、このパド筋がバランスよく鍛えられていないと、すぐに疲れてしまいます。
(水泳をやっている方ならかなり、バランスよく筋肉が鍛えられているので有利です)
パドリングはサーフィンの基礎中の基礎です。
これが出来ていないと・・・
- 沖に出られない
- 波に乗れない、置いていかれる
- ノーズが突き刺さりそうで怖い
- 横に滑れない
など、誰もが経験するサーフィンの壁は、パドリング不足が大きな原因です。
また、パド筋があれば何度も波に乗れるので、今後の上達効率も全然違ってきます。
なので、パド筋を鍛え上げるのが、初心者が行う最も優先すべき事です。
なのに、
初心者の頃は“波に乗る事”ばかりに気を取られて、辛いパドリングは最低限で済まそうとします。
これが、サーフィンの上達における最大の過ちです。
パド筋を鍛える機会は、海に行った時だけ・・・・。
毎日、海に入れる人はいいのですが、大体の人は週に1~2回が限度ですよね。
特に冬の時期に休む人は、毎年リセットされてほとんど1から鍛え直しです。
これで、パド筋が育つわけがありませんよね。
結果、何年も上達しないまま「サーフィンつまんない」という事になります。
では、どうすればいいか?
それは、サーフィンを毎日する事です!
これが間違いなく一番効率のいいパドリングの鍛え方です。
ですが、
そんな恵まれた人ばかりではありませんので、おすすめなのが自宅トレーニングです!
自宅なら、仕事終わりや朝などのスキマ時間でトレーニングが出来ます
但し、ただ鍛えてマッチョになっても意味がありません。
なるべくパドリングに近い動きを再現して、バランスよくパド筋を鍛える必要があります。
こちらの記事で、市販のトレーニング用品を使って、パドリングに近い動きを再現する方法を紹介しています。
なかなか、海に行けない方や短期間で上達したい方は是非試してください。
パドリングのポジションが後ろ過ぎる
これもパドリングに関する、よくある間違いです。
初心者ほど、ボードの後ろテールよりに寝そべってパドリングをしています。
気持ちは本当によくわかります。
私もそうでした・・・。
なぜ?
後ろに行くかというと・・・。
- パドリングが安定する
- 胸を反らなくていいから楽
- テイクオフの時に、頭から落ちそうで恐い
というのが主な理由だと思います。
確かに、上の問題が解決しますが、逆にサーフィンにとってこんな弊害が生まれます。
- パドリングの抵抗が増してスピードが出ない
- 背中の筋肉を使えないからすぐに疲れる
- テイクオフが遅くなる
- カッコ悪い
重要な動作であるパドリングやテイクオフに、重大な弊害を及ぼします。
何より、初心者丸出しなので、すぐに直しましょう。
また、こちらの記事では正しいパドリングの位置や姿勢を紹介しているので参考にしてみて下さい。
この位置をキープする事は、初心者にとって大変だと思いますが、上で紹介した『パドリングの自宅トレーニング』記事で同時に鍛える事が可能です。
テイクオフを素早くしようとし過ぎる
こちらはテイクオフの時、やりがちな間違いです。
ある程度パドリング力がついてくると、ブレイクする前のウネリからテイクオフが出来るようになると思います。
さらに早いテイクオフを決めようと、慌ただしいテイクオフや、板を波の斜面に合わせてテイクオフしようとします。
こうなると立つこと自体は早くなるかもしれませんが、ライディングスピードを殺してしまいます。
- 慌ただしいテイクオフ
ボードが進みだした瞬間に素早く立とうとして、スタンスがズレてしまったり、ボードが揺れ動いて抵抗を生んでしまいます。
上級者のテイクオフをよく観察すると分かりますが、早いというよりは“スムーズ“です。
パドリングで十分なスピードを付け、後は波の力を最大限に生かしながら静かにスムーズなテイクオフをします。
『早く立つ事=上手い』では無く、
『スムーズに立つ事=上手い』という意識に変わりましょう。 - 板を波の斜面に合わせたテイクオフ
こちらも同じように素早いテイクオフをしようとするあまり、板を波の斜面にあわせて斜めにしまうのもNGです。
確かに初速は早いのですが、テイクオフしながら斜面を滑り降りている状態です。
これでは、スタンスが決まったタイミングには斜面を降り切ってボトムにいます。
せっかくテイクオフの高低差で得られるスピードを無駄にしている事になります。
上級者は、テイクオフ時に斜面に合わせるような事はせずに、常に平行を保ちテイクオフをします。
これによりボードが安定しますし、波の高い位置でスタンスが決まります。
そこから、前足に荷重し駆け降りながら、一気にトップスピードに乗る事が出来ます。
「テイクオフの時、板は平行にする」という意識を持ちましょう。
後ろ足でテールを踏めていない
これは、ショートボーダーにありがちです。
後ろ足のスタンスが前すぎて、テールを踏めていない事があります。
後ろ足が前に来ること自体は、悪いものではありません。
プロでも、掘れた波を一気に駆け抜ける時などは、そのようにスタンスを調整します。
問題なのは、必要な時にテールを踏めない事です。
テールにはフィンがあり、その役割は舵取りになります。
その部分に足を移動し重心を移す事で、ボードコントロールがし易くターンが容易になります。
上手い人は、後ろ足の位置を状況に合わせて後ろに移動させます。
それを“ステップバック”と言います。
ですが、ステップバックは簡単に出来るものではありません。
(一瞬後ろ足の荷重を抜くので、バランスを崩しやすい)
基本的に、初心者はテイクオフ決めたスタンスを動かせません。
なので、テイクオフの時にニュートラルな位置(デッキパッド中央・サイドフィンの真上)に後ろ足を置くことが大切になってきます。
ですが、
初心者の多くはデッキパッドの前方部分、酷い人はパッドの前に後ろ足が来ています。
確かに直線に走るだけなら、この位置でも問題ありません。
但し、ある程度上達してカットバックやボトムターンの練習を始めると、ボードが全く曲がらず苦労します。
この事に気がついていれば、まだ直しようがありますが、気づかないとかなり上達が遅れます。(私のように・・・)
後ろ足の位置は自分では確認し辛いのですが、私はデッキパッドの感触で位置を把握しています。
デッキパッドの中央部が、少し盛り上がった部分があり、そこをニュートラルな位置として、サイドフィンの真上に合わせています。
サーフスケートなどを使ってのスタンス矯正もおすすめです。
十分なスタンスの取れるデッキサイズを選んで、体に叩き込むのも一つの手です。
下の記事で、デッキサイズの選び方やおすすめサーフスケートを紹介しています。
アクションにこだわりすぎる
早く上達したいあまりに、基本的なパドリング・テイクオフ・スタンス・フォームなどをおろそかにしてしまう人が多くいます。
華麗なカットバックやリップアクションを決めたいあまり、“上半身をブンブン振り回すのにボードが動かない”自称中級者が生まれます。(←私です・・・)
基本が備わっていれば、波を乗りこなすために自然と必要なアクションが生まれていくものです。
この「基礎固め」が上達の最短の近道だと覚えておいてください。
基礎を確実に固めたものだけが上級者やプロへの道が見えてきます。
ちなみに、ライディングフォームもサーフスケートで叩き込むのが効果的ですよ。
上達が遅れる行動まとめ
1.パドリング力を鍛えない、重要性を理解していない
→最重要課題!自宅トレーニングがおすすめ
2.パドリングのポジションが後ろ過ぎる
→弊害がたくさんある!前に乗る
3.テイクオフを素早くしようとし過ぎる
→早さではなく、スムーズさを意識!
4.スタンスが前すぎ、テールを踏めていない
→ターンできない!サーフスケートで修正
5.アクションにこだわりすぎる
→焦らずに基礎固めが最短上達への道!
以上、サーフィンの上達が遅れる5つの行動でした。
もし、思い当たるものがあれば今日から意識して最短上達を目指しましょう!!
コメント